4月にスタートした、NHK総合テレビの毎週木曜日の午後11:00~11:30の番組。
「最近した一番の贅沢は?」
「思わず泣いてしまったことは?」
「一番うれしかったことは?」
「いま一番食べたいものは?」
などなど、シンプルな質問を1つ、50人にひたすらぶつけてみるという、シンプルな番組
今夜の放送は、
前半の25人は・・・結婚式場にて。ドレスや婚礼衣装を着た花嫁さんに質問したのは
「いまきがかりなことは?」
25人(組)の花嫁、いや新婚さんも、さまざま。アラフォー同士の新婚さんや、職場にナイショで結婚した2人とか。不安など、さまざまな本音が次々でてきて。それらをとなりや後ろで聞いている新郎の複雑そうな表情もおもしろい。
後半の25人は・・・東京駅の長距離バス停で夜、バスを待っている人に質問したのは
「ガマンしていること」
さまざまな年代の方たちの、ちょっとした悩み、苦労、人生のドラマが垣間見える。海外から実家に帰る途中の人、現在ご病気している人、派遣切りに合った人などなど。短い時間だけれど、それぞれの人へのインタビューで、その人たちのドラマがそれぞれ展開する。
バラエティーじゃなくて、これはドキュメンタリーといえる気がします。
それらのVTRを、MCの春風亭昇太さん(笑点の大喜利でおなじみ)と、小池栄子さん。
この2人が、VTRをじゃましない、ちょうといいバランスで、コメントする。(声だけのときと、小さいワイプで顔だけ登場するとき、VTRが終わったとき、和室に座る2人の画面と、3パターンがある)
しんみりしたときは、しんみりしたコメント、突っ込み入れたい人のときは、適度に突っ込み入れる。
この2人のVTR中の50人へのコメント、なかなかいいと思います。
この番組、ある意味、コロンブスの卵みたい。
定点で、人にインタビューするだけのシンプルな番組
だれしも、考えそうだけれど、1つの番組として作ることはなかった。
所さんの「笑ってコラえて」が
似た番組かもしれないけれど、こちらは、無駄に多いゲストのトークも長いし
かなりあれこれバラエティー用に装飾してしまっている。
シンプルで無駄のない構成だからこそ、
本当の人間のドラマが見えるもの。
番組の一番のコンセプトは何か?
それをしっかりわかってて、
それ以外の無駄なものをくっつけないから、
いい番組ができる。
そのいい例ですね!