県域局にせよ、コミュニティーFM局にせよ、
この不景気で、なかなか大変ではありますが、
可能性はまだまだ大きくあるはずです。
サテライトスタジオもなくなり、中継や公開放送も、少なくなっている昨今のラジオ。
ここは、ローカルを逆手にとって、もっとミクロな視点で考えてみたらおもしろいかもしれない。
コミュニティーFMは、限られたエリアでの放送だからこそ、地元のきめ細かい情報を伝えることができる。まさにご近所の井戸端会議的な。機動性もいいので、身近なお店やお祭り、サークルなどをすぐに取材できたりする。取材をすることで、局の認知度は上がる・・・廿日市のエフエム廿日市は、FMはつかいちカードを発行し、広告主となった、たくさんの加盟のお店にカードを持って、お買物などすると特典があったりして。広告主・ラジオ局・リスナーとが、相乗効果を上げている。
一方で、やはり番組の質も問われる。どちらに力点を置くか。
プロのDJ・パーソナリティーによる、上手なトークでリスナーをつかむか、市民がたくさん出演したり、ごく身近にいるような方が、パーソナリティーを務めて、まさにリスナーとの親近感を求めるか。どちらにせよ、幅広い個性というものは、求められていると想います。
私は、一つ思うのが・・・
地元にとことんこだわった番組というのを、ラジオでも実現できないものでしょうか?
テレビ版の「出没!アド街ック天国」のように、毎回、ある狭い範囲の街に、やってきて、歩きつつ、いろんなお店を取材する。狭い範囲なので、大掛かりなロケをする必要はない。放送エリア内を東西南北、ランダムに毎回取り上げることで、「うちの近所に取材にきた!」というラジオ局に対する親近感は持てるはずですし、もっと言えば、「うちでも、このラジオ局が放送エリアなんだ」という認識に繋がるはずです。
J-WAVEの日曜のお昼前に、放送している
「タイムフォーブランチ」は、まさにそれをラジオで実現している番組のような気がします。
はなさんが、毎週、ある街にやってきて、ぶらり散歩して、お店を訪れる。公園へいったり、イベントに参加したり。街をお散歩する・・・それをそのまま(録音だけれど)音源を放送する。一方、生放送のスタジオでは、その取材の音源の合間に、はなさんのトークと音楽。
充分、リスナーは、街を楽しむことができる。映像がない分、どんな街なの、どんなお店なのと、イメージさせられて、ついその街へお出かけしたくなる。
ホームページでは、その様子を写真とともに紹介。
東京全域がエリアのJ-WAVEで可能なのですから、
広島県域はともかく、。コミュニティー局なら、なおさら作りやすいはず。
とことんローカルにこだわってみるのも、局の存在をアピールするのに、よいのでは?って想います。
ただ、このご時世ですもの。
県域局は、なかなか広島県内でも、広島市を中心とした情報に偏りすぎるところがある。
かつて、中国放送(RCCラジオ)は、福山局では、長年、福山ローカルのワイド番組を放送していた。
広島局と福山局。県内で、別々のワイド番組・・・
ただ、不景気のせいなのか、いつしか、福山制作の番組はなくなってしまった。
(まぁ、福山市内にも、コミュニティーFM局が開局したため、ローカル番組をつくる必要がなくなったというのもあるのだろうが)
とことん、狭いエリアの地域情報にこだわった放送ができるのは、コミュニティーの大きな利点
(ケーブルテレビ局は、有料ですから)
それを生かしきることって、大きい気がします