「きらきら研修医」
のだめカンタービレが、原作のコミックの世界を壊さないよう、計算された劇画調な演出で、大成功したわけだが、これを、いまのTBSがもっと過激にやると、こうなるのだろうなぁ。
劇画調なのはわかるが、のだめのように計算されつくしてない。とりあえず、コミックのように、噴出し的なテロップ入れたり、登場人物を設定したり・・・過激にして。ただ、ストーリー自体がおざなりになってしまったらいけないと思う。まずはしっかりしたストーリーがあってこそ。
まぁ、そもそも研修医というテーマだからこそ、ここまで過激におちゃらけてしまうと、やはり視聴者は引いてしまうのでは・・・と、感じました。完全に演出方法が間違ってると思います。(そもそも研修医うさこが風邪ひいたからといって、大量に風邪薬をガバガバ飲んで、ふらふらで仕事してること自体、大きく間違っているわけだし。しゃれにはならないけどね)
小西真奈美さん、確かに髪をばっさり切って、かわいらしくなったとおもう。
寺島進さん、もうかなりいい人、面白い人キャラへとシフトしてしまってきてるね。
視聴率的には、10%いくか行かないかくらいを予想。今後のストーリー次第では上向くかもしれない
「
拝啓父上様」
倉本作品は、この枠ちょうど2年ぶり。前作「優しい時間」も、かなりスローなドラマでしたが、今作もかなりスローです。うまく東京の街と人物をしっかり描いていると思いました。もっと笑える・どたばたコメディ風(時間ですよ・寺内貫太郎一家のような)を想像していたのだけれど、凛とした雰囲気の内容だったです。二宮くんの演技力って、評価できると思います。
若い視聴者は、やはりこのスローさ、静かさには、ついていけないかも。でも、本来ドラマって、こういう淡々としたストーリーであるべきなのかもしれない。等身大の人間・世界・物語を描かないととおもう。
フジテレビも、視聴率が取れるとは思っていないと思う。でも、数字以上に、大人の視聴に耐えうるいい作品を地味でも作ることが、フジテレビのイメージ・ドラマ・枠のイメージつくりに数字以上にUPし、後々にプラスになることをわかっているのだと思います。ドラマ制作者スタッフの経験にもなるし。森山良子のテーマ曲にしても、ストーリーや演出にしても、きちんと東京・そして生活の息づかいが、伝わる。そんな世界を描いていると感じました
こういうドラマ、本来はTBSが作るべきなんだけれどな
「北の国から」も含めて、フジ=倉本ドラマをずっと大切にしていきたいと考えているのかもしれない。
ちょっと違うかもしれないが、TBS=橋田ドラマという公式みたいに
視聴率は・・・「きらきら研修医」といい勝負かも。ちょっとこちらがいいくらい。