広島ホームテレビ「アグレッシブですけど、何か!?」が3月18日の放送で最終回。放送開始から8年間で、全国12局までネット局を広げた、広島ローカルの高視聴率深夜番組(昨年冬には番組最高視聴率11.5%記録)も、ホームテレビの方針で突如終了
http://home-tv.co.jp/agre/
驚きました。水曜日の深夜放送にもかかわらず、現在でも視聴率2ケタを記録することもある、この番組をあっさり打ち切ってしまうとは。せっかく8年間でネット局も12局まで広げたのに・・・もったいない。
とはいえ、放送内容は、いくつかに固定されてしまっていたところはありますが。(ローカルMCサミット、絶景じゃないと受けられない授業、アグレッシブ人生学部)
ホームテレビって、自社制作番組が人気絶頂になった途端、打ち切られるという傾向が昔からある。
高視聴率か否かにかかわらず、局の編成によってバッサリと。
広島のローカル朝ワイドの先駆けとなった「HOMEフレッシュモーニング」、そして、当時深夜で高視聴率を上げていた若者向けバラエティ―番組「たわわのターザン」といった、局の2大看板の番組を、同時に打ち切ったのは、当時衝撃でした。
この時は、TSSの朝10時台の帯生ワイド番組「どっこい神田の日めくりテレビ」→「ひろしま満点ママ」と直接対決を挑むため、TSSよりさらに放送時間の長い「テレビランド」を制作。そのあおりを食って、2番組を打ち切ったのが理由。
その「西田篤史のテレビランド」が軌道に乗って、TSSより視聴率が上回り、時間帯で1位を取るようになったと思ったら、こちらも急きょ打ち切り。
局の方針は、夕方のローカルワイドに力を入れるということ。
当時、夕方は広島テレビ「テレビ宣言」がお化け視聴率を出していた。またRCCも、なんでもワイド3時間で対抗。そこにホームテレビまで参戦して、在広3局が、同じ夕方の時間帯に生ワイドを編成。
ホームテレビの場合、テレビランドを打ち切り、朝から撤退、夕方に新たに「ひろしまVOICE」を立ち上げたが、こちらは大失敗し、半年足らずで打ち切り→「げっきんLIVE」も3年持たずに終了→現在の「Jステーション」と続く。
一時期は、景気低迷と視聴率低迷で、ローカル番組を大幅削減していた時期もあったホームテレビ。
やっと、他局以上に個性的なローカル番組が揃った矢先の、またしてもの打ち切り。
これってどうなんでしょうねー。
こと、ホームテレビとRCCテレビは、人気や視聴率にかかわらず自社制作番組も、局の方針であっさり打ち切る傾向が目立つ局の印象です。ころころと、ローカル番組が変わっていく。ただ、ここ数年、ホームテレビは落ち着いていたのですが。
TSSと広テレは、しぶとく同じ枠で自社制作番組を作り続ける堅実的な局ですかね。
(TSSはともかく、広テレは、自社制作番組をやたら作ったりしない、とくにバラエティー番組を作らない局だからというのはあるけれど)
編成や経営に左右されて、人気のある番組が消えていく。これでは、制作側の士気が上がらない=局のステーションイメージも下がるのではと思います。