朝日新聞「be」に連載されている「うたの旅人」がBS朝日で、テレビ化された。
今月スタートの新番組「うたの旅人」
1時間、ひとつの「歌」の誕生のドラマ、歌詞の世界を辿り、旅をする1時間。
第2回は、「池上線」。
東京大田区、東急池上線沿線を、1975年に歌い大ヒットした西島三重子さんが旅する。
当時の雰囲気を残す沿線や駅を訪ね、列車に乗り、当時の思い出やこの歌の真実を紐解いていく。
この曲は、純愛の曲か、不倫の曲か、歌詞で登場する駅はどこの駅か?この曲のファンの間で、
ずっとずっとあれこれ語られてきた。
それを、番組では明らかにしてしまった。(作詞をした佐藤さんを、山形に訪ね、インタビューで明かしていた。当時付き合っていた彼女が池上線沿いに住んでいた。その彼女との別れの時も、池上線にのって。これは、西島さん自身も、この詩の裏側を知らなかった)
とても切ない曲ですよね。池上線。
もう、あなたと池上線に乗ることは無いのね・・・そんな若い2人の別れの曲
沿線のノスタルジックな情緒を挟んで、詩の世界はどんどん広がっていった。
番組は1時間。うた1曲の世界を描くにしては、ちと長いかな?と思ったりもしたが、
旅番組としての要素として、当時走っていた電車の、現在の行き先とかも取材。
また、作詞した佐藤さんの「詩の真実のドラマ」を、並行して伝える手法で、意外と1時間うまくまとめていたと思います。
曲のセレクトにもよるでしょう。
この池上線のような、70年代の歌謡・フォークソングなんかは、なかなか面白いのでは?
青春時代の思い出を馳せる団塊の世代の人向けがいいのでは?
逆に、第一回の「千の風になって」、次回の「かあさんの歌」
ちと優等生っぽい曲のセレクトは、入り込めない人もいるかもしれない。
ちなみに、ナレーターは渡辺美里さんです!