「あの日、僕らの命はトイレットペーパーよりも軽かった」(日本テレビ系)という特別ドラマを見ました。
大小・泉コンビ(大泉洋さんと小泉孝太郎くん)を中心とした、カウラ捕虜収容所での日本人捕虜たちを描いたドラマ。とてもストーリー展開もまとまってて。「いい」ドラマだと感じました。大泉さん演じる嘉納伍長は、ひとりだけ、「命を大切に」「生きていればいいことがある」と、軍国精神に反発していた。でも、最後には、大脱走をひとりだけ反対したのみかかわらず、銃で撃たれて亡くなる・・・小泉くん演じる朝倉は、嘉納伍長に助けられ、生き残ってしまう。
こういう、収容所での物語が、実際戦時中にあったという事実、初めて知りました。でも、最終的に、国のために、反乱を起こし、たくさんの命を犠牲にした捕虜兵隊たちのことを、日本国はその事実をもみ消した。国は、こうした人たちを、切り捨てて、見捨てたのですね・・・ちょっぴり、いまの日本国と重なって見える部分もあって。せつなかった。
ドラマの中で、阿部サダヲさんが、軍国愛国精神の、激しい捕虜兵隊の役をしていた。その鬼気迫る演技は、新鮮でした。(阿部さんってどうもひ弱でコミカルな役のイメージが強いからね。)
せっかく、いいドラマだったのだから、終戦記念日のころに、放送すればよかったのにと、ちょっと想った